リグを修理する
3バンド対応(50・144・430MHz)のオールモード機(FT726)が最近、パワーが出ていないよとの指摘が多くなってきた。
リグの挙動を注意深く見てみると、Sメータの振りやBUSYランプの点き方が明らかに50・144MHzと430MHzでは異なっている。
明らかに430のユニットに障害が発生しているようだ。
受信側に問題が無いのだから、考えられる事はただひとつ。
Toshiba製 RF Power Module(S-AU4)が機能しなくなった。
以前メーカにリグの調整を依頼したときに、ファイナルが駄目になったら、「もう修理用部品が代替品も含めて在庫が無いから対応できないよ」と釘を刺されていたのだ。
取敢えず、ネットで情報収集
なんとか代替品のMitsubishi製 RF Power Module(M57716)が入手できたので修理に挑戦することにした。
蓋を開ける
- 上蓋からスピーカーとトーンユニット類を取り外す
- 本来は左から144・430・50の順にユニットが並ぶのだが、我家のリグはなぜか50・144・430と並んでいる。
- 修理対象は右側の430ユニット
ユニットを取外す
- 作業がし易いように本体との接続を全て取外す
- ユニットの上蓋も取外し、基盤が剥き出しに
- 奥で鉛色に輝く中にS-AU4が潜んでいる
S-AU4が姿をあらわす
- ここまできたら、外していた配線を全て元に戻してPowerModule各ピンの電圧チェックを行う。
- 2~4番に電圧がかかっていることを確認。
電圧がかかっていないと、パワーが出ない原因が別のところにあるので、Module交換を行っても無駄
ちなみに、2・4番は13.7V 3番は8Vだった
PowerModule の交換
- S-AU4とM57716では2番ピンと3番ピンが入替わっているのでクロスに配線
- 後は、全て元に戻して修理完了